弊社は、画像処理による計測・制御・検査装置メーカーとして1981年に産声をあげました。
当時すでにファクトリーオートメーションのニーズは世の中にありましたが、生産ラインでの位置決めや制御、
検査などの領域は、目視による人海戦術で行われていました。
人間の画像処理機能は非常に高度です。例えば物体の識別から形状の認識、色の識別など一瞬のうちに理解し
良品と不良品を見分けることができます。しかし、機械と違い、人間の集中力や処理能力には限界があり、
信頼性には疑問があります。そこで、省力化とスピード化、品質確保を図る目的で、目視に代わる画像処理による
自動検査装置の開発が待たれていたのです。
当時、私は技術者として計測・制御の仕事に携わり、映像分野にも精通していたため、多くのユーザー様から
「画像処理による製品の自動検査ができないか」というご相談をいただいておりました。
そこで、これらの技術を応用した画像処理検査の実用化に取り組むこととなったのです。
これを機に起業し、多様化する画像処理検査のニーズに応えるべく企業努力を重ねて四半世紀余り。
様々な業種のユーザー様の製品開発やマシンビジョンシステムの構築を通じ、微力ながら産業発展に貢献し、現在に至っております。
近年、画像処理による自動検査は、電機業界から食品業界まで、様々な業種・用途で需要が高まる急成長市場となっています。
こういったニーズを受け皿に、ソフトウェア販売や汎用装置の導入を行う画像処理装置メーカーが急増しています。
我々がそれらの画像処理メーカーと一線を画すのは、ソフト&ハードの自社設計から光学系や解析アルゴリズムを含む
アプリケーション構築まで。ユーザー様の要望を実現するトータルソリューションをカスタマイズ提供している点に他なりません。
弊社は画像処理を主体とする検査装置のメーカーですが、時には自然科学の法則や現象を応用するなど、
あらゆる英知を結集してユーザー様の問題解決にあたってまいりました。
例えば、画像処理では光学系がとても重要となりますが、弊社では過去に大手家電メーカーからの依頼を受けて
主要部品の光計測装置の共同開発に取り組み、世界に通じる製品づくりをサポートした実績もございます。
このように画像処理だけにとどまらず、様々な分野の知識を応用できる経験とノウハウこそが、
少数精鋭の頭脳集団として多くのユーザー様の信頼を勝ち得てきた弊社の強みです。
画像処理による検査システムの自動化に伴うメリットは省力化や高速化だけにとどまりません。
目視検査では避けることのできない不良品判定のバラツキをなくすことで、製品の品質保証が図れます。
また、自動検査の徹底でお客様の信頼を得ることは即ち、受注増加にもつながります。
最近では、トレーサビリティ(生産・流通履歴)という観念が重要視されています。
つまり何らかの不良品が流出してクレームがあった場合、それはどこの工場でいつ生産されたものなのか、
原因は何だったのか、追跡調査するシステムの構築が求められているのです。
画像処理による自動検査システムでは、結果分析を記憶媒体に記録させ、一定期間残しておくことができるため、
トレーサビリティにも有効といえます。
近年、コンピュータの高性能化が飛躍的に進み、我々が画像処理を始めたころと比較するとその処理能力は
何万倍にも進化しています。これに比例して検査対象物のニーズも複雑化し、画像処理装置メーカーに求められる
問題解決能力の水準もますます高まっています。いくらコンピュータが進化しても、一般的なプログラミングでは、
その能力を最大限に活かすことはできませんが、弊社の技術を持って高度な低レベルプログラミングを行えば、
通常の数倍から数十倍もの画像処理を行うことができます。
弊社では、ユーザー様からのどのような案件にも対応するため、自動検査を検討されている製品をお預かりして
無料診断を行い、テストレポートを提出させていただいております。たとえ10社の画像処理メーカーに相談して
結果が出なかったような案件でも、不可能と諦めてしまう前に、ぜひ一度弊社にご相談下さい。
みなさまのニーズが、我々の商品開発の原点です。